名取市 休田 泥だし2カ月半



 名取の海から6km、3.11.田園風景。

 現在は、泥が砂埃として舞い上がる。
港があった場所は、油と潮と泥の混ざり合った臭いでマスク無ではいられない。
住む街を流された人達は、仮設住宅の建設を待ちつつ、避難所から復興に向けて全力で頑張っている。が、未だに家が車がガレキと化したまま・・・
自衛隊が必死で撤去しているが、量が膨大すぎる。目に見えて大きくなるかたずけた、ガレキの山が、仕事の成果。
 海水に浸かりながらも、形を残している地域ではまだ水道が復旧せず、給水車の水を使いながら2階で寝泊まりしながら、以前の生活を取り戻すため、自力でかたづけている。
 店を流された床屋さんが、ボランティアで散髪。
 被災者は、「自分のできることは小さいけれど、みんなでやっていけば、一歩一歩前に進んで行けるはず」「ボランティアの皆さん、全国の皆さんに感謝しています」
 これからも果てしない時間を費やすだろうけど、自分もできることを続けていきます。

 今の被災地は本音と建前が存在しています。国に対してのイライラと、被災した悲しみ・悔しさ・どうしようもない不安。布団に入ると涙が止まらない。だから、朝になるとみんな笑顔を造る。不安を感じとられないように必死で隠す。なので、希望をつなぐ綺麗ごとを並べて、心の支えを崩さないことが重要かと。

 被災地以外の人達の出来る事は、今もこの先相当期間戦う被災地のことを忘れず、普段通りの生活をすること。出来る範囲で応援すること。

        以上 賛助会員 中野さんよりのレポート。

 彼も、仕事なのかボランティアなのか、この作業に関わったばかりの時は、気鬱・無力感・逃げ出したい感に襲われたようだが、今は慣れて、被災者と触れ合いながら、活動しているようだ(表面上かな?)
 直接、活動している人達には、頭が下がる。
 当面だけでも、安心なところへ避難すればよいのに・・・と思っているが、受け入れ側の体力の無さを見透かされているようだ。